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AIでは見つけられない抜け道〜プロだからこそ知っている『最短ルート』

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約5分

今日は大阪から移動して、
京都へ行ってきました。
次の予定まで限られた時間の中、
飛び乗ったタクシーのドライバーが、
本当に素晴らしかった。

僕の目的はお札の交換。

二つの神社のお札。

「急いでるんですけど、
 間に合いますかね?」

そう伝えると、
おじぃちゃんドライバーは
「時間に合わせますよ」と一言。

まぁ有名なので
ナビも使わず、神社の名前だけ。

ただ、

何時に京都駅ですか?

それぞれの場所に滞在はどれくらい?

聞かれたのはこれくらいだっけ?

僕が見たGoogleマップでは、
通行量は少ないとある。

だから、大通りを進むのかと思ったら
車は、大渋滞の大通りを早々に外れて、
細い道へと入っていきました。
町屋の続く風情ある街並みを、
心地よいリズムで揺られながら進んでいく。

あれ、ぐるぐるしてるな…‥

最初はそう思ったんです。

「最近ね、
 ホテルが町中にできまして、
 歩行者がすごい増えたんですよ。
 歩行者のせいで左折できない車が
 増えたんですよ。
 一見すると車少ないんですが、
 こっちの方がスムーズなんですよ。」

とサラリ。

結果、出発予定時刻の
20分前に戻ることができた。

「限られた時間で目的地に届ける」

というのは、

僕たち対人支援者や、
誰かにメッセージを伝える人間が
日々直面している課題だと思うんです。

だから、早く結果を出したい、
相手を変えたいと思うあまり、

多くの支援者は、
直線的なアドバイスや
正論ばかりをぶつけてしまう。

これが解決策だ!と最短ルートを
論理的に主張し、
原因と結果を言語化する。

でも、それはわざわざ
大渋滞の道を選ぶのと同じ。

するとどうなるか?

相手は強い抵抗を示し、
かえって目的地にたどり着くまでに
膨大な時間がかかってしまう。

これが、
一般的な支援者の限界。

では、
抵抗を生まずに、
相手の心を動かす
本物の『スキル』とは何なのか。

その究極の姿を見せてくれたのが、
天才心理療法家の
ミルトン・エリクソンです。

かつてエリクソンのもとに、
どこへ行っても改善しなかった、
素行不良の中学生が連れてこられました。
小児精神科医の先生もサジを投げた子供です。

あなたなら、
この反抗的な少年にどんな言葉をかけますか?
正しい道を説教しますか?
それとも優しく傾聴しますか?

エリクソンは、
少年に向かってこう言っただけでした。

「私には皆目見当がつきませんね。
 あなたがこれから、
 どのように変わっていくのか。
 でも、
 とても興味があります…」

そう一言だけ伝えて、

少年を置き去りにして
すごすごとステージを降りたのです。

「高名なエリクソン先生でさえ無理だったか」

小児精神科医もがっかり。

エリクソンは知っていたのです。

本当に人の心を動かし、
変化のルートを走らせるのは、
直接的な説得ではなく、
相手の無意識の奥底に「種」を蒔くことだと。

「どのように変わっていくのか?」

命令やアドバイスだけでなく、
命令となるように言葉をかけた。

私にはわからない…‥

そして少年が
どのように変わっていくのか?

を少年が頭の中で考えるよう、
一人ぼっちにした。

数週間後、
あの少年は見違えるように態度を改めました。

驚いた医師がエリクソンに理由を尋ねると、
彼はこう答えたのです。

「豊かな土地に撒いた種に、
 いつ花が咲くか、どんな色に咲くかは
 誰にもわかりません。
 でも、
 それを楽しみにして待つことはできますよね。」

エリクソンは、
少年に「変わりなさい」と
直接指示する代わりに、

好奇心期待という名の種を蒔き、
少年自身が自発的に変わっていくプロセスを、
ただ見守ったのです。

相手の意識的な抵抗を迂回し、
無意識の深い部分にアプローチして、
相手自らが気づきを得るようにデザインする。

これが、
僕たち支援者が持つべき、
本質的な『スキル』なのです。

そして、
今日のタクシードライバー。

彼は、Googleマップが示すような、
単に距離が短いだけの
直線的な通り道ではありませんでした。

ただ、乗客である僕の知ることのない、
赤信号や渋滞という
「抵抗」をすべて回避して、
不意に目的地へと届けてくれた。

これこそが、
Googleでは絶対にできない、
プロだからこそ知っている『最短ルート』。

僕たちも同じです。正論やノウハウを
そのままぶつけるのではなく、
相手を没入させる何かを用意して
気づけば「変わっていた」という
目的地へ自然に導いていく。

そんな、
相手の心を動かす魔法のルートを、
あなた自身で作り出せるようになりたくありませんか。

来月のウェビナーは、
それについて話そうと思います。

あなたが語る言葉が、
相手の無意識に届き、
圧倒的な変化を生み出す技術。

ぜひ、
楽しみにしていてください。

では!

この記事を書いた人

一般社団法人 変化と成長のコミュニケーション推進協会代表理事神 崇仁
言葉を通してあなたの存在感を
6.6倍にする【影響力の専門家】

クライアントに変化を生み出せず、
悩み苦しんでいるコーチ、コンサル、
セラピストなどの起業家に、
クライアントの『潜在意識』を覚醒させる
『伝え方』のスキルを教える活動をしている。
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