ここ数日、
気になってることがあります。
なにかって?
緊急事態宣言どうなるか、
です。
というのも、
言語学の研修会で、
まだ、九州エリアのメンバーに
直に会えてないから。
3月には行けたらいいなと。
で、今日。
夕方に菅総理のぶら下がり…
お話を聞いて、分かりました。
「なるほど、
この言葉の使い方じゃ
そりゃ、精細欠くわな。」
それと同時に首相のことが
少し気の毒になりました。
というのも、『実務型』と
言われるのも無理もない
情報処理のプログラムを
デフォルトとして持っているから。
無駄を省く、『効率化』、カイゼン…
こういった既にあるものを
より良くするのは、
菅首相にとっては最適です。
だけど、
過去の経験が役立たない時、
前例のない、さらにいうと、
未曾有の出来事に
直面したならば、
途端にその能力は生かされず、
決断することができなくなる。
そういう心のプログラムを
持っているんですよね、
菅首相は。
どうしてわかるか?
それは言葉使いです。
人は何を喋るか、は
意識的にすることができますが、
どのように話すか、
つまり言葉の使い方は
習慣的かつ、無自覚に使われます。
菅首相の場合は、
『まず』
『最終的には』
『~すべき』という表現が
度々あらわれます。
ほんの少し話しただけで
瞬間的にクライアントの
心を見抜くザイク博士によると、
人の論理的思考パターンには、
『モザイク』思考と
『リニア』思考の
二つに分かれる。
つまり
「あれも、これも、」という
可能性を広げる発散的な思考と
「あれか、これか、」という
道筋を一つに絞る収束的な思考
です。
菅首相は、リニア思考。
『まず』、と『最終的には』、
という言葉から、
一つの道筋が透けて見えます。
平時には、
この間のプロセスは
経験に基づいて対処可能。
ところが、
経験のないところでは、
方向は見えているものの、
その間のプロセスを
どのようにしていくか、
という道筋と手順が見えない。
現在の状況は、
どっちに行けば良いか
それはわかるが、
道はなく、当然ステップもない。
その場合、
意思決定が不能になる。
意思決定に必要な
経験に基づく
『ヒューリスティック』が
使えないからです。
そうすると、当たり前ですが、
フラストレーションがたまります。
それはもちろん
為政者の側だけでなく、
我々にも溜まります。
そうすると支持率は下がります。
もっと別の時代に
首相をやっていたなら、
もっと異なる成果が出たのに。
人生はままならないものです。
でも、そんな時こそ
僕たちV B Cコーチの出番です。
心のプログラムを
完全に変えるのではなく、
その人の中にある、
普段気づいていない
モザイク思考のパターンを
引き出す言葉がけをすることで、
『心の可動域』を
広げることができます。
「まず、とおっしゃいましたが、
そのやり方に絞る前に
広げた選択肢のいくつかには、
どんなものがあったのでしょうか?」
と既に終えた決断をもとに
モザイク思考を
引き出すことが可能です。
これも、「伝え返しのアート」
に含まれる質問の仕方の一つです。
我々は生まれ持って決められた
たった一つのプログラムで
生きているわけではない。
いくつものやり方を
持ち合わせているが、
それを使わず眠らせているだけ。
あなたのスマホにも、
よく使うアプリと
ほとんど使ってない
アプリがあるでしょう。
それと同じなんです。
普段のアプリでは
対応できない時、
使ってないアプリが
助けになることもある。
そんなことに
気づくように関わるのも、
『伝え返し』の一部。
アートの一つなんです。
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3/10(水) 神崇仁ワンコインウェビナー
“伝え返し”のアート
↓
https://abfll.biz/brd/archives/mhzath.html
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では!