効果的な言葉遣いを
することにおいては何事も、
まず『相手がどう思うか』という
観点から見なければ、
どんなスキルも意味をなしません。
「何だこの文面は…
どっかで見たことある。」
今日の午後、
会社のアドレスに届いた
メールの文面を見て思ったこと。
それはホームページや
L Pのデザイナーからの
営業メールでした。
宛名なし、
時候の挨拶なし、
自分の仕事の紹介、
自分が何をしてる、
あなたの大変な時の
サポートができる。
声がけしてください。
(よかったら…)
自分の過去の仕事は…
これ…
これ…
これ…
自分、自分、自分…
いつもなら、
そのまま閉じるのですが、
妙に言葉のトーンが似てる。
なので読み進めました。
そして気づいたんです。
昨年末に来てた
同じメールのことを。
それも1人ではなく…数人。
この人たちはいずれも
ホームページ、L Pという
僕らにとって見込み客や
潜在顧客と言える人たちと
コミュニケーションを取るための
メディアを作る人。
つまり
コミュニケーション能力が必要。
そして彼らにとって
クライアントになる可能性がある
見込み客とは誰か?
そう、僕です。
だから営業メールを送ってきた。
にもかかわらず、です。
完全にテンプレートと分かる
ほとんど同じ内容のメールを送る。
ちなみに
テンプレートかどうかは
『言語表現』と『シンタックス』が
同一かどうかで確実にわかります。
そしてそのテンプレートを
作った人の思考と言語レベルも
即座に把握できます。
それは…
「これを読んだ人が、
どんな気持ちになって、
どんな行動を起こそうと
思うのか?」
という他者の気持ちに
立ったかどうか、
どんな影響力を
行使しようと思ったか?
これを考えずに
単に文章を考えると、
それは普遍化できない、
その場限りのものになります。
あの営業メールは、
僕をどんな気持ちしたかったのか
『不快』になったので、
少なくとも狙い通りではないでしょう。
効果の上がるテンプレートは
聴き手のことを考えて、
どんな影響力が発揮されるかが
十分に練られてこそ効果が
上がります。
このテンプレートを作った人は
L PやH Pを構築するのは
プロだったのでしょうけども、
人の経験を左右する
『感情』を動かすために
する必要があることについては
素人だった。
だからこそ
テンプレートは、
文章で使うより、
話し言葉で使った方がいい。
声のトーン、その人の表情、
雰囲気などに加えて、
聴覚の情報処理の特性によって
言語を順番に処理することで
そこにのめり込みやすい
そういう状態を作るからです。
視覚を使って『読む』と
一目で全体を
把握することができるので、
類似点を掴みやすいという
特徴があるからです。
テンプレートを使う時、
僕たちには注意が必要なんです。
作る側も、使う側も
それを通して言語に精通してゆき、
やがてはそこから離れられる。
そんな学習の仕方を
心がけたいものです。
では!
ちなみに
このメールは、明日開催する
『エブリウェア・メタファー』
で教える、テンプレートを
使っています。
わかりました?
今年中に、
神崇仁の『濃ゆい』見込み客を作る、
ちょっと変わったメルマガテンプレ、
リリースしよっかな?
そう思ってます。