唐突ですが、
今、あなたに希望はありますか?
11月に入りましたね。
あと2ヶ月で2022年です。
あ、そうそう
2022年のワークショップ初めは、
1月3日月曜日にします。
この10ヶ月、
あなたは何をしようとして、
何を成し遂げましたか?
そしてこれからの未来、
どんな期待があるのでしょうか?
この時代、僕たちの国は
内側もそして外側にも、
さまざまな問題や課題があります。
僕のやっていることが、
それの解消につながるかどうかは
わかりませんが、
今年も、また来年も変わらず、
『人の心が動く関わり』の技術を
伝えていこうと思っています。
さて、ある人のことを紹介します。
その人は、
自分のアイデアを出版しようと、
ドイツの出版社にかけ合いました。
大手の出版社の編集者に、
「残念ですが、
ドイツ人は、人間が生来、
良心を備えているとは思っていません。」
そうはっきり断られたそうです。
2016年、トランプ大統領が
選ばれたアメリカでは、
彼のアイデアを聞いた出版社は、
彼に…
「何を子供じみたことを…
頭のネジを締め直しておいで。」
そう言われたそうです。
彼のアイデアとは、
人間には生来、『善性』が
備わっている。
というもの。
出版された現在では、
世界46ヵ国でベストセラーに
なっている。
「人間の本質は『善』である。」
というもの。
その中に、
こんな物語があります。
おじいさんが、
孫に聞かせた物語があります。
わしの心の中には
二匹のオオカミが住んでいる。
一匹は悪いオオカミじゃ。
短気で、欲張りで、嫉妬深く、
傲慢で、臆病だ。
そして
もう一匹の方は、善いオオカミじゃ。
平和を好み、愛情深く、謙虚で寛大。
そして正直で信頼できる。
この二匹はわしだけじゃない、
おまえの心にも。
他の全ての人の心にも
住んでおるのじゃ。
そしていつも互いに
戦っているのじゃよ。
孫は少し考えてから尋ねた。
「どっちが勝つの?」
あなたはこれを聞いて、
何を思ったでしょうか?
ジョンレノンが歌ったように、
「みんな、僕のことを
夢みがちな男と呼ぶだろう。」
そう思ったかもしれません。
でも、
一つ言えることは、
僕たちは自分が
想ったように世界を観る、
ということ。
そしてその「想ったように」は、
実は意識とは別のところで
簡単に操作されてしまうということ。
ネガティブ・バイアス。
リスクに対して
敏感に反応する、
われわれの生存本能。
アベイラビリティ・バイアス。
手に入りやすい情報だけを元に
決断をしてしまう、という傾向。
つまり、
思い出しやすいものほど、
よく起きることだと決めてしまう。
これだけネガティブな
ニュースが世に溢れているなら、
それが起きやすいと考えるのも
無理もないことです。
しかも、感情的反応が
大きければ大きいほど
記憶に残る。
うちの近くに通る
小田急線と京王線で、
昨日のような事件が
起きることで、
電車に乗ることが怖い。
そう思う人が増えてしまう。
世の中を悲観的に観る人が
増えて当然ですよね。
もちろん、
僕もそのニュースに晒されています。
そして多分に影響を受けているなと
感じることも日々あります。
でも、
僕は同様に
別のニュースにも触れている。
自分が研究している
ミルトン・エリクソン。
可能性を信じて、
そのために
ありとあらゆる『普通でない』
セラピーを行った人。
厳しく人の本性を
切ることもあるけど。
この人が語るストーリーには
希望がある。
そして、
もう一つの希望は、
僕自身が伝えた何かによって、
変化を起こした人が教えてくれる
人生における学びの価値。
この二つが、
まだまだ世界には希望があると
期待させてくれるんです。
11月12日に
予約を開始する予定の、
『ミルトンエリクソンの教え』
をこれを読んでいる人に
見て欲しいのは、
スキルやテクニックを超えた、
希望がそこにある。
ということを
エリクソンを通して
知って欲しいからなのだ。
そう思います。
エリクソンのセミナー…
理屈抜きに見て欲しい。
ジョンレノンが、
イマジンでこう歌いました。
「みんな、僕のことを
夢みがちな男と呼ぶだろう。」
僕も多分そう。
でもこの曲は、こう続くんです。
「でも、僕ひとりだけが
そうってわけじゃない。」
孫に善いオオカミと
悪いオオカミのどっちが勝つか、
そう聞かれたおじいさんは、
しばらくじっと孫の目を見て…
そして
微笑んで、ゆっくりと答えた。
「それは、
おまえが餌を与えた方じゃよ。」
今年、目の前のことを
しっかりやる気持ちが湧きました!
では!