命令と報告が同時に行われるって
どういうこと??
今日から
スティーブのスーパービジョンで
京都の修学院に来ています。
めっちゃ山の中です。
携帯の電波も入りにくい…
大自然の中、鳥の声と共に、
スティーブのセッションが始まりました。
スーパービジョンとは、
直訳すると『指導』なんですが、
スティーブの場合は
技術指導をするわけではない。
セッションチームの一員として
参加者である2人のコーチと一緒に、
一名のクライアントに向き合う。
その有り様を見せることで
体験的な指導をする、
これがスーパービジョンです。
日本全国から24人の探求者が集い、
合宿形式で成長を共にする
とても貴重な集まりです。
僕は…というと
主催者でもない。
参加者でもない。
ちゃんとした役割がない、
いわば自由人です。
何をしたらいいかわからない
そんな時ってまさに人が出る…
僕に期待されていることは、
「ただその場にいる」ことなので、
その場にいる。
をコミットしています。
『ありよう』って出ますもんね。
昨日話した圧倒的な成果を出す人の
3つの特徴…
その一つ目は、
クライアントからの
フィードバックに耳を傾ける
です。
クライアントが支援者の前で行う
あらゆる振る舞いは、
この場に対するフィードバックを
示している。
この姿勢は重要です。
グレゴリーベイトソンが、
コミュニケーションについて
こんなことを言ってます。
コミュニケーションという営みには
どんな時にも二つの側面がある。
一つは何かを『報告する』こと
もう一つは何かを『命令する』こと
例えば、今日庭園を歩いていると、
「神さん、クモ!」
と教えてくれた人がいました。
あ、クモって雲じゃないです。
蜘蛛です。
このクモに“!”がついた文章を読んで
「雲」と連想した人は、
なかなかユニークすぎる特徴ありますよね。
UFOっぽい雲とか、
砂嵐のような雲とか、
そういうのでもない限り…
今日の文章を最初から読んでいるなら、
めっちゃ山の中…という言葉によって
クモの意味が固定されるでしょう。
あるいは、カタカナでクモと
書いているので『雲』でないことは、
なんとなくわかる…
こういう意味をつける状況、
枠組みのことを『文脈』、と呼びます。
それは横に置いといて、
「神さんクモ!」は
レポートです。
僕の近く、
多分接触するレベルの近いところに
蜘蛛がいる。
という報告です。
が、それだけでしょうか?
勘の鋭いあなたなら、
そこにはもう一つ命令が隠れていることが
分かりますよね。
「逃げろ!」です。
あるいは、「今の行動をやめろ!」
というメッセージかもしれません。
このまま行ったら蜘蛛の巣にハマる!
逃げろ、あるいは止まれ!
いずれにしても、『命令』です。
昨日の夜は祇園で、
行きつけの店…
と言っても忙しすぎて
1年空いてしまった、
松田屋さんに。
そこでいただいた日本茶。
昨年ジェフ先生にプレゼントしたら
毎日そのボトルを持って、
会場に来るくらい…
しかも、
終わってから連絡が来て、
「あの美味しいお茶のボトルは
どこで買えるのか?」
と問い合わせがあったくらい。
そのお茶を、
「浩介、ここのお茶、
めちゃくちゃ美味しいねんぞ!」
と僕が言ったなら、
それは
「美味しいお茶がある」
という報告と同時に、
「飲みたい!って言え」
という命令も含まれるわけです。
だから当然、
浩介くんは
「え~そんなんあるんですかぁ、
いいですね~」
と自分の感想をレポートしますが、
そこには同時に、
「俺にも飲ませろや!」という
間接的なメッセージ(命令)が
含まれているわけです。
これを支援の場に置き換えると、
コーチが何か質問をしたとします。
「あなたが叶えたいことは何ですか?」
「独立してコーチになることです。」
というレポートが返ってきたとして、
そこには、なんらかの『命令』もある。
それを見つけ出すことで
セッションは言外の方向に進むんです。
それを読み取る鍵となるのが
クライアントの非言語。
僕たちに手がかりを与えてくれます。
僕たちは
「支援者」という
支援の送り手であると同時に
コミュニケーションする動物同士
というレベルにおいては、
両者ともメッセージの
送り手であると同時に受け手でもある。
この視点を持って、
クライアントからの信号を体験する。
それがスーパープラクティショナーの
していることなんです。
そして卓越した支援者になるための
最も重要な要素とは、
『ロールモデルを持つ』です。
僕にとってラッキーだったのは、
スティーブン・ギリガンという
神技使いのすごいコーチと、
ジェフ・ザイクという
体系立てて物事を捉える。
この二人から現在も学んでいること。
特にジェフから学び出してから、
セッションするだけではなく、
人に教えるのも劇的に向上した。
『モデル』を持つ。
つまり守破離のための
手本を持つということ。
あなたにもジェフ先生という
エリクソンの技術を体系化した先生を
手本にする機会がやってきます。
いよいよ、来週、
ジェフリーザイク博士の
『セッションの解剖学』
募集が始まります。
そしてその前に、
明日。
22時から…
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