『コーチング4.0』レター 第3話
おはようございます、神 崇仁です。
昨日メールで
「感情は邪魔」という
コーチングの進化について
お話をしました。
この話を初めて聞く人にとっては
驚きだったようで、
「そんな歴史があったとは
知らなかった」
「今、私は普通に
感情を扱っていますよ」
という返信もいただきました。
何事もそうですが、
コーチングに限らず
何かを多くの人に広めていこう、
特にそれを
「誰でもできる」ようにしようと
考えるとですね、
それは個別要素を
排していくことが
重要になります。
要は、
「あの人にはできるけれど
私にはできない」という
使い手側の難しさや、
「この問題には対処できるけれど
あの問題には対処できない」という事態を、
設計の時点で想定して
作りたくはないわけです。
ある程度「これは誰にでも応用できる」
という形に問題を限定し、
その問題の中で
解消できるようにする。
そして、その範囲を
決めれば決めるほど、
再現性というのは
高まっていきます。
なので、
コーチング 2.0 と言われる
いわゆる GROW モデルの
コーチングというのが、
僕たちがそれに
触れられるようになった、
つまり恩恵を受けたのは、
このシンプルにしたという
やり方だったんですね。
ところが、それがもう一段飛躍して、
我々にもっと身近な形で
コーチングというものが入ってくる、
そんなきっかけが
2000年代に入って起きました。
それは何かというと、
コーチングをいわゆる職業、
仕事にするわけです。
このムーブメントが起きるまでの
コーチングというのは、
コーチングを提供する組織に属して、
その組織からお仕事をもらうという、
いわゆる雇われ形態での
コーチングというのが
結構多かったんです。
なぜそれが主流だったのかというと、
コーチングにはたった1つだけ
解決しづらい重要な問題がありました。
それは集客です。
つまりネームバリューや
特徴を明確にして、
そもそものターゲットであるお客さんに
届けるということが、
多くの人には困難だったからです。
そのため、
一部の資金を持った企業や、
元々クライアントを持っていた企業、
研修会社といったところが
コーチングのビジネスに
乗り込んでいったわけです。
ところが、2000年代中盤になって
あることが起きます。
インターネットの大発展です。
それまでコーチングは、
身軽で設備投資も在庫も
いらないビジネスでありながら、
利用者に届けるまでの
発信や集客というハードルが
極めて高いものでした。
それがインターネットの発展によって、
ブログやメルマガなどを通じ、
個人が外側に向けて表現することが
容易になりました。
それによって
集客のハードルが
ぐっと下がったわけです。
さらには2000年代後半の
Web 2.0により
通信速度が上がり、
双方向性が高まることで、
それがさらに可能になっていきました。
それに伴い、
コーチング自体の内容も
変わりつつありました。
インターネットの発展によって
ビジネスがしやすくなり、
設備が不要で
在庫も持たなくていいという、
独立において最も大変な
資金繰りを考えなくて済む独立、
あるいは副業といったものが
できるようになったわけです。
そしてコーチングを求める側も
変質していきます。
ニーズがより高度になっていくわけです。
それは何かというと、
傾聴して適切な質問
(ほとんどの場合は
シンプルな質問ですね:
「どうなりたいか」
「現状は何か」
「何が問題だと思うか」
「リソースは何か」
「いつまでにやるか」といった、
いわゆる SMART と呼ばれる質問形態)
を投げかけることによって
クライアント自身に考えさせる
というプロセスを通じ、
クライアントの内側から
答えを引き出す
従来のコーチングスタイルだけでは、
解決できない問題が出てきた
ということです。
では、その
「解決できない問題」とは
一体何なのか。
そして、そこから
コーチングはどこへ
向かったのか。
続きは次回の
メールでお話しします。
神 崇仁(こう たかひと)/このページはメールでお届けした文章です。