『コーチング4.0』レター 第9話
さて一昨日のメルマガで
かつて72の質問を作った…
と言う話をしました。
もう読んでくれましたか?
メルマガを読んだ当時の受講生から、
「あれはすごかったが…
どう使って良いかわからなかった」
そんな言葉をもらいました。
より良いものを届けたいという思いと、
それが相手にとって
「使える状態」になって渡せるか?
というのは、ずいぶん違うものですね。
「72個を渡されても、
どう使っていいか分からない」
というのが実際のところだったりする。
そんな話題になりました。
昨日は「変化を生む言葉のアルケミー」という、
言葉が持つ変容のパワーについての
2日間の講座の前半でした。
全く催眠が初めてという人たちの
ブレイクアウトルームを
僕自身で見に行ったのですが、
ちょっと上手くて
びっくりしてしまいました。
12年前、ちょうど一昔前に
このアルケミーを始めた当時は
4日間の講座でした。
ついていくのがめっちゃ大変。
そして実践の努力が必要。
そもそも「エリクソン催眠って難しい」
当時、ごく一部の
限られた専門家を除いて
どうやったら良いかわからない、
と言われるエリクソン催眠を
4日間で、
15分のセッションができるようになる。
その経験を作り上げる―
みんな頭から煙を出して頑張って、
やっと15分…
―それでも
「本質的な講座」とお褒めいただき、
12年間続けてきたわけです。
それが今や、2日間で
なんと30分のセッションが
できるようになるところまで
漕ぎつけられるようになりました。
それはひとえに、
いかにシンプルにするか。
何でもかんでも教える代わりに、
「ここだけはできるようになる」
「ここではこれ、ここまで」と
徹底的に削ぎ落としてきたからこそ、
それが可能になったのだと感じます。
経験と知識…
これ、すごく難しいことですね。
知識があるということはすごく大事で、
知識があればあるほど
物事を区別して捉えられるので、
より精密で精度が高く、
確実なことができます。
ただ、知識というのは
身につけるのが
なかなかすぐにはいかない。
体験の中で体に落とし込むことが
必要だからです。
だから、
最も入り口の人に重要なのは、
知識よりも
「体験として一通りできた」ということ。
仮にそれが専門家からすると
非常に薄っぺらいもの
だったとしても、
その人の「できた」という実感や、
そのセッションで向き合った
クライアントに変化が起きる
そこにフォーカスした時、
経験が生まれてこそ、
そこに初めて強い好奇心が芽生える。
だから、最も入り口の人に
初めて催眠をする人たちにとって必要なこと。
それは催眠の経験であって
理論ではなかった。
(正確なところを伝えたい!という想いは変わらずありますが…)
そういう講座の設計にしたことで、
多くの人たちが「できた」という実感を
持ってもらえるようになったことは、
僕にとって本当に嬉しいことです。
そして強者に至っては、
3回、4回とこれを受けていく中で、
自分の技術をさらに深めようと
してくれています。
72の質問も同じです。
実際に僕がどれくらい
使っていたかというと、
34のセッションの中で
64を使っていた。
そして
複数回使われているものは、
その中からぐっと減って34になる。
つまり、
72のうち使っているのは
64数個(約9割)で、
さらに複数回使っているものは
ほぼ半分になるわけですね。
だから、個別性の高いものを除き、
複数回使われているものが
一体どこでどのように使われているのかを
分析してそれを:
1. 初心者向け(エッセンシャルなもの)
2. より質を高めていくもの(次のステップ)
3. 精度を確実にしていくもの(最後のステップ)
というように段階を分けていくと、
自然と「最初に学べばいいもの」が
絞り込まれてきます。
これは僕自身の時間的な余裕と、
データをどのように分析するか
という点で、
これまでは自分の手では
無理だったものが、
AIの力を借りることで
できるようになる。
これは本当にすごいことだなと
昨日、VIP(強者ですね)の人たちだけに、
アルケミーの講座の後に
僕のサロンで対面で
プチセミナーをやりました。
90分にわたって、
さらにセミナーの後のセミナー。
もう俄然盛り上がって、質問の嵐でした。
「やっぱり最初は難しいけど、
興味が出たらここまで人間って
学ぶということに
モチベーションが出るんだ」と、
彼らのパワーに圧倒された次第です。
催眠にしてもコーチングにしても、
プロトコルがあるものはすべて
AIで代替できるように
なってしまいました。
でも
僕たちが大切にしていきたいのは、
人間の温かみをどのように
表現していけるかです。
その成長過程や学習プロセスに
AIを持ち込んで、
僕がやってきたことをいかに身近に
何度でも体験でき、
パフォーマンスの上がる設計を作れるか、
という方向に
切り替えていきたいと思っています。
AIの進化と僕自身のアイデアの切り替わりに、
そして何より受講生、参加者、
探求者の意欲に、
昨日は圧倒されました。
では。
神 崇仁(こう たかひと)/このページはメールでお届けした文章です。