帰ってきました。
朝7時の飛行機に乗って、
はるひ野へ。
山口、熊本、宮崎の美しさは
今回も堪能できませんでしたが、
とってもおいしいお肉と
美しい朝日だけは、
いただいてきました。
最もくらい夜明け前を超えて
やってくる朝日は、
変化と成長の希望を
持たせてくれますね。
今日は2つの
ビジネスミーティングと、
4つの個別コンサルでした。
コンサルやミーティングの詳細は、
当たり前ですが、
オープンにできません。
でも、
僕たち男性が気づかない
文化的、社会的にある性差の壁。
これが知らず知らずの間に、
女性を辛い状況にしていること。
僕自身もその一端を
担っていること。
コンサルする側にいながら、
なんとも言えない
申し訳ない気持ちになりました。
というのも、
この6月にオンラインで招聘する
マイケル・ヤプコ博士の
資料をアップデートするために、
昨年の自死の数を
調べ直したあとだったから。
昨年、
コロナ禍において
男性は微減だそう。
でも女性は15%も増えている。
また、日本のデータではなく、
アメリカのデータですが、
ヤプコ博士によると、
社会的に弱い立場に
ある人の方が、
抑うつになるリスクが高い。
例えば、女性は男性の2倍
抑うつを経験する。
マイノリティも。
経済状況も高いより、
低い方が抑うつを経験しやすい。
これは日本においても、
同じ状況であるでしょう。
そして、
僕たちの方が、
社会的により
孤立しやすい状況にある。
つまり、
むしろ抑うつになるリスクがある。
それに対して、
僕たちのコミュニティは、
それを受け入れる支援の体制がない。
だから投薬に頼りがちになる。
そんな状況にあることを、
改めて知られるのは、
とても強い無力感に苛まれます。
普段、あまり社会性のある
メッセージを発信しないのですが、
少しでもこの状況が
解消される方向に向くように、
人が困難な中でも、
可能性の方向に意識をむけ、
希望が持てるような関わりが
できるように、
ミルトン・エリクソンの
お弟子さんたちを日本に
お呼びしているのは、
そういう気持ちがあってのこと。
僕自身が声を上げることより、
効果的に、たくさんの人に
建設的な影響を与えられますからね。
影響を与える、このことについては
『権威』の側面を鑑みることなしに、
影響の意味を理解することはできないから。
でも、
その権威が、別の力によって
ねじ曲げられていたら…
例えば、
うつに対する
『抗うつ薬』の効果について
これが恣意的に
歪められていたとしたら。
2008年世界でも
トップクラスの医学専門誌、
『ニューイングランド
医学ジャーナル』がしていた
恣意的な行動に、
医学の世界に衝撃が走りました。
抗うつ薬治療に関する
衝撃的なニュースです。
ヤプコ博士によると、
その専門誌が、長期にわたって
論文の刊行を恣意的に
選択してきた、というニュース。
ある論文が、
製薬会社に都合が良ければ、
高い確率で刊行され、
研究がある薬に不都合であれば、
ほとんど刊行されなかった。
つまり専門誌という権威が、
製薬会社の意向に左右されていた。
ということなんです。
ヤプコ博士の書籍によると、
研究者たちは、
6つの主要な抗うつ薬について
さまざまな研究データを
突き合わせた結果、
その6種類の薬は、プラセボ効果を
わずかに上回る効果しかなかった。
という研究もあるようです。
当然、反論もあるでしょうし、
残念なことに、僕はその反論に
アクセスはできていません。
一方的な出来事だけを
羅列することを前提としながらも、
何事も、たった一つの
解決策だけを信じて、
それだけを推し進めることは、
とても高いリスクがある。
このことは、
わかってもらえると思います。
だからこそ、
うつに対しては、
投薬という解決法だけでなく、
別の効果的なやり方を
知ってもらうことは、
マイナスにならないと思うんです。
しかもそれは、専門家が関わる、
ということではなく、
我々のような、誰かの役に立ちたい、
そう思っていても、
『やり方が分からない』…
ただそれだけの理由で、
うつを患う人を
敬遠してしまったり、
間違えた考えや都市伝説に基づく
行動をしてしまう。
そんなリスクを避けて、
僕たち支援者ができることを
学んで、支える。
そういう活動ができたらいいな。
そう思うんです。
それが今回6月に
再びお呼びする、
うつ治療の世界的権威、
マイケル・ヤプコ博士です。
そして博士が僕たちのような
『非精神医療』の支援者のために
プログラムを開発してくれた。
それを紹介できたら
社会に対して
肯定的なインパクトを
提供できると思うんです。
ゴールデンウィーク後に、
マイケル・ヤプコ博士の
オンライン講座について
あなたにもお伝えしたいと
思っています。
では!